2021年9月

学振DC2落ちました。書面セット「農学・環境学6」のところで申請しました。

 

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今後の戒めとして、ざっくりまとめ。

「①研究計画の着想およびオリジナリティ」は、まあこんなもんかなという印象。社会人期間を挟んでテーマが大きく変わってしまったこともあって、かなり研究計画は書くのに苦労したところでした。書いていた当時は解析手法への理解が十分でなく、手法に具体性がなかったので、そのあたりが漠然としか示せない計画になってしまったのが良くなかった気がします。それから、もともと仮説に基づいた細かいメカニズムの追求をするような研究ではなく、データドリブンで網羅解析する研究だったので、どうしても目的を達成に向けた手法と実験計画の妥当性を説明しきれていなかったのかも。そもそも、ほかの人がやってない解析手法を適用するよ、という話にしかなっていなかったので独創性がある研究とは言えなかったなあというのも反省点。そういえば、5月頃に学内での他研究室の先生に申請書を見てもらった際に、「とりあえず安直に機械学習を適用している点が良くない」と指摘されたところも、結局はうまく申請書に反映できていませんでした(これはどうやって反論すべきだったのかが今でもよくわからない)。

こうやって書き出してみると、やはり改善すべきだった点は結構多そうです。かといって、やはり書いていた時点での自分の理解度としては到底改善できる部分ではなかったので、致し方なし。

「②申請書から推量される研究者としての資質」は、平均4点ももらえると思っていなかったので、すこし意外でした。業績と呼べそうなものは、大昔に出た国際会議(ポスター)1回とぎりぎりで滑り込んだ某DPI*1の1報だけだったので、減点されない程度にエントリーシート部分をうまく作文できてたのかなという印象。

「③総合評価(相対評価)」は相対評価なので、単純に同じ審査区分の申請者の出来が良かったので、絶対評価的にはまあまあ良かったものの、相対的には真ん中くらいということですね。

来年も申請するとして、①については、多少解析についてわかったことも増えてきたのでもう少し改善できるような気がします。②を上げるためには、とりあえず今年度中に1報はacceptは目指していきます。たぶん、強そうな研究者的経験(留学とか?)を伸ばすのは無理なので。

 

学振落ちたやつの申請書が気になる方はご連絡ください。研究分野の近い方(同じ書面セットに申請する方)には申請書をお渡しします*2。毎月の自分の記録程度に書いていますが、インターネットの海に駄文を垂れ流しているだけでは申し訳ないので、見て頂いた方には協力します。

 

学振以外の話題はあまりないんですが、今までやっていたデータの解析がやっと形になってきて、学会用のスライドを作って提出したりしました。あとは、この解析の結果をまとめて1報書く予定です。目標は12月提出。正直なところ、環境分野でのデータドリブンの解析がどういう評価を受けるのか手ごたえがよくわかっていないので結構不安です。11月、12月にある学内のポスター発表と課程中間発表とかでそのあたりの感触を確かめたい。

10月いっぱいで圃場のサンプリングから解放されるので、もう一息。作業量的にサンプリングするので精一杯で、分析試料の調整に手を付けられていない。

 

(追記)

JST次世代なんちゃらの申請書を書いていたら、いろいろメモしておきたいことが出てきたのでメモ。

実験計画のところは、オミクスデータの解析をした後、解析を時系列方向に拡張するとかそんなことを書くと、実験の発展性がわかりやすくていいのかなと思ったりしました。研究の将来の見通しは、環境保全の研究だとどうしてもインパクトのあることが書けないなあという印象。新しいデバイスによって社会的な新たな価値がどうのこうのといえるような分野ではなく、基本的にはマイナスをゼロにする技術をやりますという話でしかないので。なので、そこは割り切った書き方にしないといけないような気もしました。

おわり

*1:中国では卒業の友と呼ばれるらしい

*2:この文章は数年間有効