2023年12月

Miseqは終わり。今までシークエンスは外注分析頼りにしていて、実はQiime2の使い方をきちんと理解していなかったので、来月はそのあたりを理解していく月になりそう。研究計画を立てたときはICP-OESもやる予定にしていたのだけど、ここまでのデータで何とか論文にまとめていく予定。なんというか、自分の今のテーマはもういいかなという気持ちになってしまった。

常々ぼやいていたと思うけれど、環境データでマルチオミクス解析をやるのは基本的に一人でやる研究テーマではないと思う。①膨大なデータを取って、②探索的なデータ解析をして仮説を立てて、そこから③再検証の介入実験をやるというプロセスは、さすがに一人では無理。③の部分は当初からやらない予定だったけれど、①と②だけでも相当にしんどい。ということで、今年度は今あるデータをまとめて1報をサブミットできれば上出来という気持ちでいる。とはいえ、仮説の提案で終わるのもそれなりに不誠実な感じがしていて、ちょっともやもやした気持ちは残る。

最近は、自分には人並の人生を送るのは無理だという気持ちに整理がついてきたので、どこかのタイミングで1年くらい研究留学してみたいなという気持ちになっている。今行って何とかなる英語力ではないので、準備が必要だけれど。これも人生の禊活動(みそかつ)の一つになると思われる*1

自分の不甲斐なさを感じることを減らしていきたい。かつて、高校3年生のときの担任には「完璧主義はよくない」と言われ、前職の上司には「生き急いでいる」と言われ、ことあるごとにそういう言葉が頭をよぎることがあった。たぶん、世間一般的にはいい生き方ではないんだろうと思う。考え方とか表面的には変えられるものとかは変えていくし、変えてきたつもりだけれど、そのあたりは変わらなかったし、変えられなかったような気がする。とはいえ、ちょっとずつ積み上げていくことで、そういう部分が変わっていく感じもしている。結局どっちなのかわからない。変わろうが変わらなかろうが、自分が今やるべきと思うことをやるしかない。学位取得後5年以内なら海外特別研究員もあるので、そのあたりを目途にやっていこうと思う。もちろん、どこかのタイミングで気が変わることもあるかとも思うので、ほどほどに頑張っていく。自分の気持ちを分かった気にならないのが大事。

年末には一社だけ面接を受けてきた。受かるかはさておき、受けた後にこれでいいのか?という不安もよぎったりした。これも完璧主義の悪いところなんだろう。ここにはないどこかの楽園を探すようなことはすべきではない。どうせ無いんだから。その時々の最善っぽい手を打っていく。今のままでも研究にフルコミットするのは既定路線なので、それが仕事に置き換わるだけのことだろう。お給料さえ下がらなければそれでいいと思うことにする。

来年は、研究を頑張る、英語を頑張る、統計検定とかバイオインフォ検定を受ける、あたりを目標に生きていく予定。いよいよもって草むらをかき分けていく人生になっていくんだろうなという感じ。全部うまくいくことはないことは理解している。来年のテーマは「ちょっと頑張る」。

 

おわり

*1:足の裏の米粒を取る活動